ISBNコード:978-4-8022-0300-5
刊行種別:書籍
発売日:2017年01月20日
サイズ:A5判
ページ数:186
定価:1512円(税込)
■内容紹介(amazon.co.jp)
「小商い」──その言葉から、どんな商いをイメージするでしょうか。
おそらく、小商いの〝小〟が何を指すかによって、ずいぶん違ってくるのではないかと思います。
〝小〟がお金を指すと、気軽な小遣い稼ぎのイメージ。
〝小〟が時間を指すと、隙間時間に行う片手間の商いというイメージ。
〝小〟が個人を指すと、自分ひとりの趣味的な楽しみというイメージ。
しかし、この本で取り上げる「小商い」は、このどれでもなく、「思いを優先させたものづくりを身の丈サイズで行い、顔の見えるお客さんに商品を直接手渡し、地域の小さな経済圏を活発にしていく」商いのことです。
テーマは「地方」×「小商い」。
この本は、小商いで自由に働き、大きく生きる可能性を収めた記録です。「DIY」で「Face to Face」で「LOCAL」な働き方・暮らし方は、今、地方を舞台にして始まっています。
――はじめにより。
多くの人が、ものづくりを行い、店を持たず、ネット販売も行わず、小商いでの収入を中心に据えて暮らしている。それはこれまでの小商いの概念とは大きく異なるものだ。
数年前から注目されているローカル「房総いすみ地域」で、なぜ小商いで暮らすことが可能なのか?小商いが地方を豊かにするのはなぜか?小商いを支えるマーケット文化が地域に果たす意味合いとは?
いすみ市在住で、全国の地方を数多く見てきた著者が、当事者へのインタビューを通じて様々な視点から考察する。今、地方はのんびり暮らすところではなく、夢が叶う場所になった。仕事がネックとなって地方移住に二の足を踏んでいた人にも勇気が湧いてくる一冊!
「小商い論・田舎論」として、いすみ市在住の中島デコ(マクロビオティック料理家)、鈴木菜央(greenz.jp)、ソーヤー海(TUP)の三氏と青野利光氏(Spectator)にインタビュー。巻末では佐久間裕美子氏(「ヒップな生活革命」)と、アメリカのスモールビジネスとの対比について論を交わす。
【目次】
第1章 「地方×小商い」の実践者たち
◇ESSAY1:地方に芽吹く、小商いの創造性
・INTERVIEW:店を持たない「小商い」のプレイヤーたち
ケーキ屋/マクラメ作家/自転車屋台のコーヒー屋/くつのつくり手/焼き鳥屋/ハーブ作家/Tシャツ屋/焼きそば屋/真鍮細工とアクセサリー作家/おにぎり屋/消しゴムはんことアクセサリー作家/はちみつ屋/自然物のアクセサリー作家/自然派スイーツ屋/アクセサリー作家/一点モノの子ども服作家/オリジナルごはん屋/ラーメン屋
◇ESSAY 2:「ローカル」の小商いを成り立たせるもの
拠点のある小商い
コーヒーくろねこ舎/チーズ工房【千】
・INTERVIEW:タルマーリー
◇ESSAY 3:「Face to Face」で商いはすごくなる
第2章 小商いとマーケットカルチャー
・INTERVIEW:地域にマーケットをつくる意味
渡邉格・麻里子/水野俊弥
実践! マーケットのつくりかた
◇ESSAY 4:マーケットで地域の価値を掘り起こす
・INTERVIEW:小商い論・田舎論
中島デコ/鈴木菜央
房総いすみ地域 マーケットカルチャーの成り立ち
FACT SHEET「小商い」の暮らしとお金は?
第3章 拡張する「Do It Yourself」
DIY精神とコミュニティ
子育ての場をつくる/醤油をつくる/地域通貨をつくる
小商いプレイヤーをつなげるハブ
・INTERVIEW: 小商い論・田舎論
青野利光/ソーヤー海
◇ESSAY 5:すべての始まりは「DIY」
対談・佐久間裕美子
YELLOW PAGES
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