【執筆】どうして イスラーム教は わかりにくいの?宗教学者・飯塚正人 さん

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http://toshin-sekai.com/interview/17/

高校生向けのWEBマガジン「SEKAI」で、35年以上のキャリアを持つイスラーム研究の第一人者、飯塚正人さんにお話を伺ってきました。
宗教には昔から人並み程度には興味があって、いくつかの本を読んだことはあったんですが、いわゆる先生にお話を直接聞いたのは初めて。良くないほうのニュースでたびたび報道されてしまうイスラームの本当の所(誤解される理由、宗派の違い、死生観など)について、ニュートラルな立場からの言葉を聞けたことはすごくよかったです。
先生に訊いた「そもそもなぜイスラーム研究を?」の答え、「わからないものをわかりたかったから」もすごく納得。先生が研究を始めてから数十年経って情報がいくらでもある今でも「イスラームはよくわからない」とされているんだから。

あとこちらのwebマガジン「SEKAI」は、「高校生向け」なんですが、これからの進路を考える時期に指針となる情報がそこにあるということはどんなに助けになるだろうかと思います。昔、モンゴルのオルティンドーを歌う方が好きでよく聴いていたんですが、その方は大学でモンゴルの研究をしていたらしく、「ということは高校生のときにモンゴルに目が向いていたってことだよな?すごいな」と思い、進路を考える時期に体に摂り入れる情報は人生を変えるなあと感じたのが印象に残っています。

ちなみにぼくが高校の時はバンド活動にしか興味がなくて、そのまま音楽専門学校に行って、それがなんとなく紆余曲折して、(働き方/暮らし方として)今の仕事に繋がっている気もしなくもないのですが、高校生の頃にもう少しいろいろとほかの世界も見えていたらそれはそれで良かったんじゃないかなとも思うので。後悔はしてませんけど。
ライターインレジデンスなるものをやっているのも、「いろいろな人に会う/一時情報を得て新しい視野や価値観を得る体験」をしてほしいから。なので、「高校生向け」のwebマガジンの存在は個人的にもとても興味深く、刺激になりました。
あ、「SEKAI」はもちろん、高校生だけじゃなく大人にもためになります。あまり他で取り上げられていない人が多いのもヨイ。
http://toshin-sekai.com/interview/17/

※取材までに予習したイスラームの書籍、2冊もおすすめ。
今も繰り返し読んでます。面白い。
『池上彰が読むイスラム世界』池上彰
俯瞰的で客観的事実としての情報が良くまとまっています。

『となりのイスラム』内藤正則
筆者の個人的な体験を交えながら、イスラームの隣で感じたことが主に書かれています。
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その数約17億人と、いまや世界人口の4人にひとりを占めるまでになったイスラーム教徒。イスラーム教について知ることは世界情勢を理解する上でも欠かせない。しかし、彼らの存在は日本にいるとどうしても遠く感じられるのも事実。
「イスラームを知ってもらい、誤解を解くことが私の大事な仕事のひとつ」と話すのは、35年以上のキャリアを持つ、イスラーム研究の第一人者・飯塚正人さんだ。
イスラーム教徒ってどんな人たち? 近年のテロや事件の背景とは? 中東で紛争が絶えないのはなぜ?
資料に囲まれた研究室で「アラビア語を読んでいる時間がなによりも幸せ」と笑う飯塚さんに伺った。

 

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