『LOCAL WRITE』~青森県、十和田湖畔の物語を編む4日間~
2022年3月18日(金)~21日(月)
地方を舞台として、まちに滞在しながら情報発信を学び、実践をおこなう『LOCAL WRITE(ローカルライト)』。今回の開催地は青森県の十和田湖畔です。初めてとなる東北開催は、十和田湖畔に住み、働く人について書き綴る4日間のプログラムとなります。
『LOCAL WRITE』は、「地方に興味のある人/発信力を身につけたい人を対象とした合宿スタイルの実践講座」として、これまで全国で開催。参加者は開催地に住む取材対象者を取材/執筆し、その原稿はwebマガジン『greenz.jp』『reallocal』『sumika』などに掲載されてきました。また、地域の取組みを発信する冊子の編集と制作を行ったこともありました。
【過去参加者が執筆した掲載記事】
http://isokiatsuhiro.com/category/project/article/
青森県、十和田湖畔とは?
青森県、秋田県、ほぼ岩手県にまたがる様に存在する湖、十和田湖。1969年に初めての定住者が出る以前は修験の場として存在し、1920年代からは景勝地としての活動が始まり、1936年に国立公園に指定されたこの地域は、主に観光業、漁業によって生計を立てる地域です。それが今、大型観光によって支えられてきた経済に終わりが見え始めている一方で、本来の価値を顕在化させようと、少しづつ20〜40代を中心とする生活者が増え、新しい活動の萌芽が見えてきている現在進行形の地域です。
参加者がwebメディア『とわだこ暮らし』のライターに
今回の『LOCAL WRITE』では、これまでと同じく、4日間でライティングのワークおよび、本番の取材と執筆まで行いますが、その記事をwebマガジン『とわだこ暮らし』に掲載できればと思っています。
※『とわだこ暮らし』は、十和田湖が消費され疲弊する“観光地”ではなく、この地域らしく無理のない持続可能な形で続いていくために必要な環境整備や情報収集・情報発信をしていくwebマガジンです。
https://towadakogurashi.com/home
地方に滞在し、働く人の実際を知るだけではなく、Webマガジンに原稿が掲載されることは書き手としての経験値の向上と実績にもなりますので、書き手としてスキルアップしたい人もぜひご参加ください。
参加者同士、また、十和田湖畔で活動するさまざまな人との繋がりは、今後の財産ともなるはずです。
これまでで、もっともアクセスが良いとは言えない場所ですが、それさえもローカルの楽しみと捉えてくれる人、おそらくまだ雪の残る十和田の北国を肌で感じたい方、たくさんの方の応募を楽しみにお待ちしています。
こんな方が対象です
・地域の魅力を発信するためのヒントを得たい人
・書くことを仕事やライフワークにしたい学生・社会人
・編集者やライターという仕事に興味のある人
・青森県、十和田湖畔や地方の仕事と暮らし方に興味のある人
※文章をこれまでにほとんど書いたことがない人には、少し難しい内容かもしれません。
■簡単な流れ
◇ 1日目 :
・講座「地域を発信するということ」
・講座「なにを考えて取材する?書く?」
・WS「問いをつくるワークショップ」
・WS「文章ワークショップ」
◇ 2日目 :
・インタビュー実践
・WS「自分らしさの表現のために」
・WS「会話と取材」
・WS「自由な思考の方法」
◇ 3日目 :
・講座「取材前にすること」
・地域に住むかたへの取材/執筆
・取材の振り返り
・執筆
◇ 4日目 :
・執筆
・講座「メディアリテラシー」
・4日間の振り返り
※上記はあくまでも一例の抜粋であり、内容はフレキシブルに変化します。
期間中に取材の仕方を学び、地域に住むかたへの取材と執筆後、実際に掲載となります。(もちろん内容次第です!) ※取材先は主催者がアレンジいたします。
■開催概要
【日時】 2022年3月18日(金)~21日(月祝)
集合 3/18(金)13:00頃
解散 3/21(日)13:00頃
※詳細は参加決定後のメールにてご連絡します。
※会場となるyamajuには最寄駅はありません。集合場所は、参加者の到着地から判断します。青森空港、新青森駅、八戸駅、三沢空港のどこかになる見込みです。
◎新型コロナウイルスの影響と社会情勢を踏まえて開催を延期または中止する可能性がございます。その際には決定次第すぐに周知いたします。なにとぞご了承ください。
【会場】 yamaju(青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486)
【参加費】 44,000円(税込)
※別途、yamaju宿泊費/コワーキングスペース4日間利用料/暖房費/朝晩の食事付き 計26,000円(税込)がかかります。
※集合場所から 十和田湖への交通費約3,000円/片道がかかります。大型タクシーで乗り合いの予定。
【定員】 6名
※お申し込み多数の場合は、お申込内容から選考いたします。
【持ち物】
・ノート、筆記用具、パソコン
・その他宿泊用品(洗面用具、着替え、寝巻き、ハブラシ、防寒着、etc)など
※フェイスタオル、バスタオル、ヘアドライヤーはあります。
※wifiあり。洗濯機、乾燥機使用可(有料:100円機と200円機)。
※トイレとお風呂と台所は共同。
※十和田湖の3月の平均気温は最高4〜5℃、最低気温は氷点下になりますので、ダウンジャケット・セーター・フリースなど温かい衣類や手袋・帽子などを持参ください。足元もスノーブーツや長靴等の方がより快適にお過ごしいただけると思います。
■お申込み
▼下記の項目1~13を本文に記載し、下記メールアドレス宛てにお送りください。
↓
writerinresidencejapan[at]gmail.com
※[at]を@に変えて送信ください。
1.氏名(フリガナ)
2.性別
3.年齢
4.電話番号
5.メールアドレス
6.お住まいの市区町村
7.ご自身のFacebookURL (https://www.facebook.com/●●●●)
8.ご自身のHPのURL(もしあれば)
9.仕事・普段していること
10.お申込みの動機
11.今とくに興味を持っていること ※500字前後で書いてください。
12.これまでに書いたなんらかのテキスト(もしあれば)※webのurlでも、ファイル添付でも構いません。
13.webマガジン『とわだこ暮らし』に寄稿・掲載したいですか?
14.延泊を希望しますか?
※当地域は風光明媚な地域です。カヌーツアーやネイチャーサウナ体験など、自然の魅力を堪能できるコンテンツであふれています。延泊をご希望される方は、事前にご相談ください。
【申込〆切】
2022年2月18日(金)いっぱいまで
今回の参加が難しい方は、次回の開催等をこちらのfacebookページでも告知しますので、どうぞご確認ください。
https://www.facebook.com/localwriting/
【免責事項】
・近隣住民への迷惑になる行為および、ほかの建物や器物損壊、その他ご滞在頂くことが不適と判断させて頂いた場合には、期間中でも、滞在を終了とさせていただきます。また、器物損壊があった場合には実費をお支払い頂きます。
・現地までの交通費や食事等、滞在中にかかる費用は各自でのご負担となります。
・滞在中の様子は、LOCAL WRITEのホームページやfacebookページ、今後のレポートなどに掲載されることを予めご了承ください。
■主催者紹介
磯木淳寛(いそきあつひろ)
一般社団法人picobirds代表/房総メディアエデュケーションプロジェクト発起人
「問い」を起点に学ぶ知的冒険授業「自由の教室」「房総すごい人図鑑」を開発し、公立中学高校で実施。生徒発案のアイデア実現と地域のストーリーを題材にした商品開発にも取り組む。ローカルの現場を多数取材してきた知見と活動経験を活かし、大学や自治体での特別講師をはじめ、地域ブランディングや企画構想、地域の教育についてファシリテーターや講演多数。地域の魅力発信と関係人口の創出をテーマとした合宿型ワークショップ「LOCAL WRITE」を2015年より全国で開催。ほか、地方自治体や企業でのライティングワークショップも受託。執筆媒体は雑誌『ソトコト』『TURNS』『BE-PAL』ほか。
千葉県教育委員会主催『学びの「総合力・体験力」コンテスト』優秀賞受賞。著書『「小商い」で自由にくらす』(イカロス出版)は、Amazonの「社会と文化」「経済学」の2部門で1位。取材執筆した書籍に『勉強しなさいより一緒にゲームしない?』(岩田拓真著/主婦と生活社)。
http://isokiatsuhiro.com
■開催場所
yamaju
2019年、仙台と十和田湖の二拠点生活をする小林夫妻がオープン。環境に身を浸す場所として4泊以上からの滞在者のみを受け付け、ワーケーションや長期滞在向けのゲストハウス、コワーキングスペースとして利用されています。湖まで徒歩30秒。
yamajuのホームページ
小林夫妻が取材された記事
オープン前 https://number333.org/2019/07/17/towada2019-2/
オープン後 https://mazecoze.jp/empathy/9692/
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開催にあたって
ライターとして仕事を始めてから、たくさんの人に会い、お話を聞いてきました。
心に残る出会いも多く、様々な生き方や考え方に触れて、「世の中はなんと多様で面白いんだろう」と感じています。
取材を通じてそうした人と出会ったことは財産であり、間違いなく、今現在のぼく自身というものはそうした様々な人たちとの出会いによって作られたと思います。
簡潔に言ってしまうと「取材をして原稿を書く」というのがライターの仕事です。しかし、実際に原稿に書くことができるのは、記事の方向性や現実的な文字数の制限もあって、ほとんどの場合、取材で聞いたお話の半分にも満たないものです。
つまり、すごくいい話を取材でお聞きして、一番トクをしているのは実は取材に立ち会っているライター自身なのです。
そんな風に感じているうち、この興奮と学びと出会いと喜びをもっと多くの人(とくにこれから考え方の土台をつくっていく若い人)に体験してもらいたいと思うようになりました。
画面上からでも、きれいにまとまった情報が簡単に手に入れることもできますが、生身の人間を目の前にしたときの情報量にはまったくかないません。興奮と学びと出会いと喜びを得られるのも、現場で一時情報に触れたときだけです。
人が発したものであれ、文字であれ、
「ことば」に影響を受けずにきた人はいません。
「ことば」は人に影響を与え、
「ことば」は未来をつくります。
『LOCAL WRITE-地域の物語を編む4日間』は、【人や地方の多様性に触れることで、世の中の面白さを再確認するきっかけをつくること】そして、【感性と品性とスキルのある未来の書き手を育み、世の中をちょっとだけやわらかくする】ことに取り組みます。
また、“地方”に興味がある人なら、そこに住み、なんらかの活動を行っている人へのインタビューは、暮らしのリアルを知り、活動そのものにもきっと刺激を受けるはずです。そして、希望者は実際に取材をおこなったうえでwebマガジンに原稿を掲載することもできますので、ライターを仕事にしたい人はこれをひとつのきっかけにすることもできるかもしれません。
なお、この企画は、文章技術や作文技術ではなく、幹になる視点と思考にフォーカスを当てています。技術だけではよい文章は書けませんが、視点と思考を身につけると、実に多様で他の誰にも書けない、その人らしい素晴しい文章が書けるようになるからです。そして、この視点と思考は、文章を書くことだけでなく、あらゆる分野に応用可能なものです。これらを手と頭と足を使い、現場で考えていきます。
対象は、
「地域の魅力を発信するためのヒントを得たい人」
「書くことを仕事やライフワークにしたい学生・社会人」
「編集者やライターという仕事に興味のある人」
「地方の仕事と暮らし方に興味のある人」
です。
始めた人にだけ始まるストーリーが、きっとあるはずです。
これまでも面白い方々にたくさんご参加頂きました。今回もどんな方にお会いできるか、とても楽しみにしています。(磯木淳寛)
頂いた質問へのおこたえ
※これまでに、参加を検討された方からの質問に回答させて頂いたものを再編集して記載します。
Q.
インタビューやライティングを仕事として経験したことがありません。興味はあるのですが、参加申し込みをしても大丈夫か不安です。
A.
これまでご参加頂いた方は、実際に仕事経験のある人よりも、そうでない人の方が圧倒的に多いです。それでも4日間のワークによって伸びる人は物凄く実力を伸ばしていきました。※例えば、未経験の参加者の書いた原稿がwebマガジンgreenz.jpやsumikaに掲載され、週間1位、月間1位、年間ベストテンに複数入るなどしています。「インタビューやライティングに対しての前向きな好奇心がある」と言える方であれば大丈夫です。
Q.
それなりの金銭的・時間的投資にもなるので、それに見合った学びを得られるか気になっています。
A.
金銭面・時間面に関して、よそのいろいろな講座の相場は大体「1日2時間×5日で36000円」くらいのようです。1時間あたりに直すと3600円になり、参加者も多く、内容も講師の話を聞く座学が中心かと思います。
一方、LOCAL WRITEは4日間で24時間程度はやりますが44000円なので、1時間あたり1833円です。また、小人数制(最大で6人)なので学びは深くなり、現場に出かけて行っての実践取材もあります。実際に取材して書くことで得られるものは多く、結果として実力がつくので、参加者の何人かにはその後個人的にお仕事の発注もさせて頂いています。
Q.
LOCAL WRITEに参加することで、磯木さんの本や記事の焼き直しのようにはならないでしょうか?
A.
意図的に真似したらそうなると思いますが、そうでない限りLOCAL WRITEでは、まず、だれもが自分だけの文章を書けるようになります。なぜなら、それを目的にしているからです。文章を書くということは自由なことであるべきですし、そうでないと、書く人も読む人も面白くありません。ですから、LOCAL WRITEでやっている内容は多分、ほかのライティング講座と結構違うかもしれません。わかりやすいフレームにはめることもしません。
これまでの参加者も本当にその人らしい文章を書きあげましたし、そういう文章を読んだとき、ぼくは本当に感動します。文章は、みんながひとつの同じ頂上を目指すようなものではなく、みんながそれぞれの思う良いものに近づけていくことだとぼくは思っています。
Q.
書くことを学んで、自分の地域について取材して記事を書けたらいいな、と思っています。取材先選定→アポ取りのところも、勉強したいなと思っているのですが学べますか?
A.
取材先選定→アポ取りの方法や手段はその時のパターンによっていろいろ違いますが、基本的には掲載媒体に合う取材先を選定してアポを取るという割とシンプルなものです。このあたりはご参加頂いたときに直接聞いてもらえたら具体的な質問に対してこちらもより具体的なことを伝えられるかなと思います。ほかの参加者も知りたいかもしれないので、一緒にお伝えさせて頂きます。
◆開催パートナー・地域の募集◆
『LOCAL WRITE』はこれまでに関東、関西、北陸、九州(2022/1月時点)で開催してきました。
参加者は毎回3泊4日の期間でライティングについて学び、まちに触れ、人を知り、仲間を作り、最終的に原稿を仕上げていきます。まちにとっては取材対象とまちそのものを公報し、開催地と縁のある人を増やすという側面があり、参加者にとっては地域での暮らしや仕事を知り、書き手としてのスキルを育むという側面があります。※地域の方の参加ももちろんOKです。
たとえば、「外部の目線で地域を発信したい」「webマガジンで公報したい」「地域の刊行物を作りたい」「地域の食に光を当てたい」といった方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらからお問い合わせください。
↓
◆最新情報はfacebookページでも発信しています◆
https://www.facebook.com/localwriting/
今回の参加が難しい方は、次回の開催等をこちらのfacebookページでも告知しますので、どうぞご確認ください。