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2017年11月末に「Local write#06」を千葉県いすみ市で開催しました。
ぼく自身、気づきや感じたことの量がこれまで以上に大きかったので、忘れないように何回かに分けて記しておこうと思います。
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→（その2「オペレーターではなく、表現者として」）
「Local write#06」最終日の朝に、ひとりの女性参加者から、「‟Local writeでは、明日からすぐに使えるインタビュー術や執筆術とかを教えてもらっているの？”と開催施設の関係者に聞かれて、‟あれ、何を教えてもらってるんだっけ？”と思わず答えに窮した」という話を聞きました。
ぼくはそれを聞いて、その参加者が「ぼくが話したなんらかの言葉」を答えなかったということにとても安心しました。（ぼくの言葉や考えを話したことの上っ面がインストールされていなくて良かった。）
彼女はそこで「「Local write」は、初めて自転車に乗るときに、乗り方を教えてもらうのではなく、自ら乗ってみるチャレンジのようなもの」と理解を深めてくれたようでした。ちなみに、彼女はその時点ですでにインタビューも執筆も初日に比べて、格段にレベルアップしていたこともぼくは知っていました。彼女自身も知っていたと思います。
大事なのは、「何かを教えてもらった」と頭で具体的な知識を自覚することよりも、実際に本人が学びを自分の体の一部にしているかどうかです。その意味で彼女はすでに‟自分らしい乗り方”を身につけつつありました。
この、‟自分らしい”という部分を、ぼくはもっとも大切にしたいと思っています。だから「Local write」は「講座」ではなく、「ワークショップ」なのです。
また、彼女からは「磯木からインタビューや執筆を教わったら、いすみ市の人を取材して書く原稿が、磯木のコピーになってしまわないか？（「Local write#06」の開催場所であるいすみ市は『「小商い」で自由にくらす』（磯木著）の題材になった地域であるため」という問い合わせを開催前にもらっていました。
しかし、4日間が終わったときには、見事に彼女は彼女以外には誰にも書けない文章を書きあげたのです。さらに「自分の書いた原稿に自分だけのオーナーシップを感じる」と喜びとともに伝えてくれたのも、うれしい出来事でした。
「自分は自分でいいんだ」と思えるとき、その人の一番良いところが現れます。
文章も含めて、あらゆる創作物は「なにを食べて、どう消化するか」（＝なにを考え、どう解釈するか）というプロセスの結果だと思います。かつ、そのことを肯定することがオーナーシップの実感に繋がっていくのでしょう。
※彼女を含め、ほかの誰にも書けない文章を書きあげた参加者たちによる原稿はこちら。インタビューする対象が同じ相手でも、書き手による個性と切り口の違いが記事をオリジナリティあるものにしています。（余談ですが、ぼくは過去の参加者全員がどんな文章を書く人なのかを今でもすべて憶えています）
未公開分も後日アップします。
ゆっくりと着実に。いすみに根付いた里山ガーデン「Flower & Herb Broom香房」東山早智子さんの“自然”とともにある生き方
「移住も起業もやってみたい」。それなら今すぐ〝好きなこと〟で生きてみませんか？千葉県いすみ市の「Flower&Herb Broom香房」東山早智子さんのお話。
（つづく）
→（その4「考察を深め合うラボ」）
◆開催パートナー・地域の募集◆
『ローカルライト』は、3泊4日で行うインタビューとライティングの地方滞在型ワークショップです。参加者はインタビューとライティングについて学び、まちに触れ、人を知り、仲間を作り、最終的に原稿を仕上げていきます。これまでに、関東、関西、北陸、九州（2018/1月時点）で開催してきました。
まちにとっては取材対象とまちそのものを公報し、開催地と縁のある人を増やすという側面があり、参加者にとっては地域での暮らしや仕事を知り、書き手としてのスキルを育むという側面があります。
たとえば、「外部の目線で地域を発信したい」「webマガジンで公報したい」「地域の刊行物を作りたい」「地域の食に光を当てたい」というニーズがあり、開催に興味をお持ちの方は、ぜひこちらからお問い合わせください。※主催される地域の方の参加ももちろんOKです。
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◆最新情報はローカルライトのfacebookページでも発信しています◆
https://www.facebook.com/localwriting/
次回の開催等をこちらのfacebookページでも告知しますので、どうぞご確認ください。
